検査と点検・整備の違い |
よく混同されやすいのが車検における検査と点検・整備です。
検査とは、自動車等が国の安全・環境基準に適合しているかどうかを一定期間ごとにチェックするものです。
これに対して点検・整備とは、自動車ユーザーが必要な時に自動車等を点検し、不備があれば消耗品を交換するなど必要な整備をすることをいいます。 これは、道路運送車両法の「保守管理責任はユーザー自身にある(自己管理責任)」という観点に基づいたものです。
よってこの二つは根本的に別のものということになります。
また、道路運送車両法では、自動車ユーザーに日常点検及び定期点検の実施を義務付けています。
24か月定期点検整備チェック項目 |
車検における検査項目 |
第1ブロック
【同一性の確認】
申請書類と実際の自動車の車台番号、原動機型式、番号票、種別、用途、形状を照らし合わせて、同じものかどうかを確認します。
【概観検査】
車体・車わく(シャーシ)、保安装置(クラクション等)、走行装置(タイヤ等)、車室(シートベルト等)、灯火類(ウィンカー・バック灯等)に問題がないか検査します。
第2ブロック
【サイドスリップ検査】
かじ取り車輪整列・・サイドスリップ=直進状態でのタイヤの横滑りを検査。
【ブレーキ検査】
制動力測定・・前輪・後輪・駐車ブレーキが効くか検査します。
【スピードメーター検査】
速度計誤差の誤差が基準内か、車輪の振れがないか検査します。
【ヘッドライト検査】
照射光度と向きが基準を満たしているか検査します。
第3ブロック
【排気ガス検査】
排気ガス中の一酸化炭素、炭化水素の濃度が基準内にあるか検査します。
第4ブロック
【下回り検査】(ピット方式)
かじ取り装置、緩衝装置、制動装置、原動機、動力伝達装置、車わく・車体、排出ガス発散防止装置、燃料装置、電気装置にそれぞれ異常がないか検査します。
第5ブロック
【総合判定】
書類審査と、合格か不合格かの総合判定が行われます。
※ ユーザー車検でもし不合格になった場合でも慌てる必要はありません。総合評価の係員に不具合箇所を聞き出し、直して再び車検を受ける事(再検)ができます。 この再検は当日であれば、何度検査を受けても検査料を払う必要はありませんので、落ち着いて検査を受ける事ができます。
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