罰金とは
交通違反行為で比較的軽い行為(反則行為)に課せられるのが「反則金」で、悪質、危険性の高い違反行為に課せられるのが「罰金」です。
ただ、反則金に比べ納付する金額が大きいだけのように感じますが、罰金は「禁固刑・懲役刑」と同様に刑事罰にあたり、前科扱いとなってしまいます。 罰金刑交通違反行為の種類
罰金刑を受けると
罰金対象の交通違反を犯した場合は、反則金を納めれば事案が終了する反則行為とは違い、検察庁に出頭して違反の事実に関して取調べを受け、刑事裁判を受けなければなりません。
ただし、違反者が違反した事実を認め、検察が「略式裁判」が妥当と判断した場合は、書面上だけの簡易裁判によって即日判決が下され、罰金額が確定します。
もちろん、違反事実に不服があり略式裁判を承諾したくない場合は、通常裁判で争う事もできます。
※前科があったり、検察が相当悪質な違反内容と判断すれば、略式裁判を受けられない場合もあります。
※未成年者の場合は家庭裁判所で裁判を受けることになります。
罰金の納付
略式裁判を承諾して処理が行われれば、即日罰金額が決められます。
罰金の納付は「即日納付」が原則ですが、都道府県によっては後日振込用紙等での納付を認められている場合もあります。
罰金の相場
交通違反の種類によって金額が決まっている反則金と違い、罰金は裁判官によって決められますが、ある程度の相場は決まっています。
違反行為の種類によって下記のように罰則と罰金の上限が決まっており、その上限を超えることはありません。
違反行為 | 懲役 | 罰金 |
酒酔い運転 | 5年以下 | 100万円以下 |
酒気帯び運転 | 3年以下 | 50万円以下 |
飲酒検査拒否 | 3月以下 | 50万円以下 |
無免許運転 | 1年以下 | 30万円以下 |
救護義務 (ひき逃げ) | 10年以下 | 100万円以下 |
免許証不正取得 | 1年以下 | 30万円以下 |
共同危険行為 | 2年以下 | 50万円以下 |
同じ違反行為でも該当車両が大きくなるほど罰則は厳しくなります。
例えば、ある違反で原付10万円、二輪15万円、普通車20万円、大型車25万円・・など
この他にも速度超過では、高速道路よりは一般道路、設定制限速度が高いよりは低い方が罰金は高くなっています。
違反行為 | 罰金の相場 |
酒酔い運転 | 約50万円~100万円 |
酒気帯び運転 | 約10万円~50万円 |
無免許運転 | 約10万円~30万円 |
速度超過「30km以上~35km未満」 | 約5万円~6万円 |
速度超過「35km以上~40km未満」 | 約6万円~7万円 |
速度超過「40km以上~45km未満」 | 約6万円~8万円 |
速度超過「45km以上~50km未満」 | 約7万円~8万円 |
速度超過「50km以上~60km未満」 | 約8万円~9万円 |
速度超過「60km以上~70km未満」 | 約9万円~10万円 |
速度超過「70km以上~」 | 約10万円 |
※上記の相場はあくまでも目安ですので、交通違反内容や状況等で罰金額が大きく異なる場合もあります。
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