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ガソリンエンジンとディーゼルエンジン


自動車のほとんどは、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンを搭載しています。
ガソリンエンジンは主に乗用車に、ディーゼルエンジンは主に経済性を優先する商用車(トラック、バス、ライトバン)や重量のあるSUVなどに多く使われています。これは、日本ではディーゼル燃料である軽油の価格がガソリンの約70%程度と税制上安価に抑えられてる為です。

しかし世界に目を向けてみると、欧州ではその省燃費性とディーゼル技術の進歩によるクリーン性から一般乗用車においても広く普及しています。
ディーゼル車の普及率は2005年時点で西ヨーロッパ全体で約55%、東ヨーロッパ全体で約32%。ちなみに日本における普及率は約10%。
もともとガソリンと軽油の価格差が大きくなくディーゼル化が進まなかったアメリカでも、欧州メーカーがディーゼル車を積極的にアメリカ市場に投入するなど、そのシェアを伸ばしてきています。




ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い

【燃焼方式の違い】
ガソリンエンジンもディーゼルエンジンも、自動車用エンジンのほとんどは、吸気・圧縮・燃焼・排気の4つの行程(サイクル)を繰り返しています。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いは、燃料と空気を混合するタイミングと、混合気を爆発させる方法にあります。
ガソリンエンジンは、先にガソリンと空気を混合して燃焼室に送り込み圧縮します。この圧縮した混合気に点火プラグで点火します。
(最近の直噴エンジンでは燃料を燃焼室に直接噴射する方式をとっています)
これに対しでディーゼルエンジンは空気のみを燃焼室に送り込んで圧縮し、その後燃料を高圧噴射し混合します。すると空気の圧縮熱で自然着火します。

【燃焼の違い】
燃料 ガソリン 軽油
色 無色透明 やや黄色
比重 約0.72〜0.77 約0.80〜0.90
沸点 約33〜170℃ 約180〜360℃
引火点 約-35〜-46℃ 約45〜80℃
着火点 約300℃〜500℃ 約250℃〜300℃
引火点・・・火を近づけると引火する最低温度
着火点・・・空気中で自然に燃え始める最低温度


つまり火を近付けるとすぐに燃えるガソリンは、点火プラグを使って点火するガソリンエンジンに、自然に発火する温度が低い軽油は、自然着火方式のディーゼルエンジンにとそれぞれ適正な燃料が使用されています。

【排出ガスの違い】
ガソリンエンジン CO2(二酸化炭素)
CO(一酸化炭素)
HC(炭化水素)
ディーゼルエンジン PM(粒子状物質・ばいえん)
NOX(窒素酸化物)
CO2は燃料の消費量に比例して増加する為、消費燃料の多いガソリンエンジンから多く排出されます。
ガソリンエンジンは三元触媒を使うことでNOx・HC・COを同時に浄化するができますが、ディーゼルエンジンは排気中に酸素が多いため使用することができません。
※三元触媒…プラチナ等の触媒を使用し、CO、HCを酸化してCO2とH2O(水)に変え、同時にNOxをN2(窒素)に還元する装置。


ディーゼルエンジンのメリット・デメリット

【メリット】
リストマーク燃費がよい
内燃機関で熱効率(燃焼時に動力に転換させる熱量の比率)がいちばんよい。ガソリンエンジン・・・32%  ディーゼルエンジン・・・46%
すなわち、燃料の熱量に対して動力に変わる割合が大きいので燃費にすぐれていることになります。

リストマーク地球に優しい
地球温暖化の要因となるCO2(二酸化炭素)の排出量 は、消費する燃料の量に比例して増加します。よって熱効率のよいディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べCO2排出量 が格段に少なくなります。
また、CO(一酸化炭素)・HC(炭化水素)は不完全燃焼時に発生しますが、ディーゼルエンジンは燃料に対する空気の量 が多い為、CO・HCの排出が少なくなります。

リストマーク耐久性・信頼性が高い
ディーゼルエンジンは空気のみを圧縮する為、圧縮時の自然発火が原因となるノッキングが起こらず、圧縮比を高めることができます。この高負荷・高圧縮比の燃焼に耐えるよう頑強に設計されている為、自動車の場合、走行距離では約30万〜100万km以上とガソリンエンジンの約3倍長持ちすると言われています。

リストマーク高出力化が可能
前述の通りノッキングの心配がない為、シリンダ径の制限を受けることなく排気量を増やし、出力を高めることができます。
また全域で排気圧が高い為ターボチャージャーとの相性が良いといえます。

リストマーク安全性が高い
燃料の軽油は引火点が高い為、火災につながる可能性が低くなります。


【デメリット】
リストマーク騒音と振動が大きい
高圧縮のため、その反動でエンジン本体の騒音、振動が大きくなる傾向がある。

リストマークエンジンが重い
高負荷・高圧縮比の燃焼に耐えるよう頑強に設計されている為、重量が大きくなりやすい。

リストマークNOxやPMの排出が多い
燃焼室内が空気過剰(窒素過多)になり、酸性雨の原因であるNOxや黒煙に代表されるPMが多く排出される。

リストマークエンジン出力が低い
頑強なピストンやコンロッドなどが重い為に高回転での制約を受け、同排気量でガソリンエンジンと比較した場合、エンジン出力が低くなる。

リストマーク価格が高い
燃料噴射装置に高い精度、高い耐久性が要求される為にコストがかさむ。

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